東京オリンピックに向け、海外からのツーリストを”おもてなし”するための準備が着々と進められているとのこと。
しかし実際ツーリストの声に耳を傾けると多いものが、
「ベジ(菜食主義)専用のレストランが少ない」
といったもの。
日本には肉や魚を食さない精進料理といった文化はあるものの、一般的に皆が食べているわけではありません。
しかし欧米をはじめとした海外では、健康管理・道徳・宗教などの観点から、ベジタリアンを実行する人は多いもの。
なかでもカレーのイメージが強いインドですが、実は40%以上の方がベジタリアン。13億人という、巨大な国家の約半数がベジタリアンということであれば、やはりこれからは日本のレストランもベジ専用の食事を提供するべきなのかもしれません。
一口にベジタリアンといっても、肉以外の動物性タンパク質(魚・卵・乳製品)は食べる「ペスコ・ベジタリアン」から、植物性食品のみしか食べないという厳しい「ビーガン」まで様々。思想や宗教、国の文化などによって、色々なベジタリアンがいるのです。
なかでもいま注目を浴びているものが、最も厳しいベジタリアンと言われるビーガンを取り入れたダイエット。
ビーガンとは、1944年イギリスのThe Vegan Societyが設立された際にできた言葉で、”完全菜食主義者”と日本語で訳されるように、一切の動物性食品を口にしません。なかには毛皮や革製品といった、動物性の衣服を着用しない方もいるほどです。
そんなビーガンですが、歌手のビヨンセが”22 Days Nutrition”というビーガン専門の食事提供ビジネスを2年ほど前に始めたことが話題となりました。
「野菜だけで生きる」と聞くと、サラダばかりを食べて痩せ細るといったイメージがありますが、ビーガン・ダイエットを実行する人は、栄養バランスが計画された食事を摂るため、身体の調子が良くなるのだそう。
ビヨンセが手がけているフードビジネスは、まさにこのバランスの良いビーガンフードを22日間実践するといったものなのです。
ただ、ビーガンどころかベジタリアンでさえ少ない日本の場合、「ビーガンって何?」という方がほとんどではないでしょうか。そのためビーガン普及のためのイベントが、年々全国各地で行われるようになっています。
イベントでは、普段なかなか口にしないベジミート(大豆を使用した肉の代替品)を使用したグルメが提供されるなど、ダイエットの参考にも◎。厳格なビーガンを実践するのではなく、体質改善やダイエットのひとつとして、気軽にビーガングルメを取り入れてみてはいかがでしょうか。