2018年のトレンドメイクは”透け感”。
コンシーラーなどの隠すアイテムは極力使わず、素肌本来のニュアンスを引き出すメイクが要となりそうです。
そんなヘルシーでナチュラルなメイクが人気となりそうな今年ですが、そこで再浮上してきたものが、ケミカルな成分を含まない、昔から使われていた和コスメ。
肌が弱くても使えるというメリットのほか、青という色をひとつとっても、”藍”に”孔雀青”に”天色”と、1000以上もの名前がある日本の伝統色にも注目が集まっている模様。そこで今回は、今すぐにでも取り入れたい最新”和コスメ”をご紹介しましょう。
まずは、有機溶剤を一切使用していない胡粉からつくられたネイルポリッシュです。
一般的なネイルは刺激臭があり、爪に塗ったあともコーティングされているような不快感がありますが、こちらはとにかく肌にやさしく不快感はゼロ。しかも胡粉ネイルは色を楽しむだけでなく、爪の保護・強化も期待できるという優れもの。アルコールで簡単に落とせるほか、日本の伝統色が豊富に揃っているところも嬉しいポイントですね。
主成分の胡粉とは、主に日本画で使用される、貝殻からつくられた顔料のことで、その昔、中国の「胡(西の方)」から伝わってきたことから、胡粉と呼ばれるようになったとのこと。ハマグリ・ホタテ・カキの貝殻など、天然成分からつくられた和製ネイルポリッシュです。
続いて紹介する和コスメは、練り香水。
現在出回っている香水は、主成分にアルコールを使用した液体香水ですが、じつは香水の歴史からすると、最初に発明されたのは練り香水。古代エジプトでは、ミイラの防腐剤としても利用されていました。
液体香水が世界で人気である理由は、パンチのある香りが続くためですが、日本人には強すぎると感じることも。
反面練り香水は、日本の奥ゆかしさを感じさせるようなふんわりとやさしく香るアロマテラピーに似た香りが◎。手のひらに収まる小さなサイズなので、メイク直しのついでに使えるところも高ポイントですね。
その他にも、加賀の金箔を使用したパックや日本茶を使用したコスメなど、和コスメはさまざま。資生堂からは、炭と和紙からインスパイアされたコスメが登場するなど、和風ブームは加熱しそうな予感です。
衣食住のどれもがプリミティブ型(素朴なもの)に回帰している昨今、メイクもシンプルで肌にやさしいものが好まれるのかもしれませんね。