ピュアハワイアンウォーターが生まれる、ハワイはオアフ島。年間800万人もの観光客が訪れる、言わずと知れた”常夏の楽園”です。
ショッピングやグルメももちろん人気ですが、サーフィンやトレッキングといった大自然でのアクティビティを満喫しにやってくる人も多いもの。ですが、これだけの観光客が訪れるからこそ、”とある製品”が問題となっているのです。
その製品とは何かといえば、夏の日差しには欠かせない日焼け止め。トリップアドバイザーがおくる「トラベラーズチョイスアワード2018」に輝いた、自然保護区であるオアフ島のハナウマベイでは、日焼け止めの塗布を禁止。さらには「サンゴに触らない」「魚に餌付けしない」といった内容のビデオを見てからでしか、ビーチに入る前に入ることは許されていないのです。
これだけ厳しい規則が設けられている理由は、美しいサンゴや魚を守るため。
観光客で賑わうワイキキの海ももちろん綺麗ですが、透明度の高いコバルトブルーのハナウマとは比較にならないほど。徹底した管理が、賞に輝くほどの美しい景観を作り上げているというわけです。
日焼け止めがなぜ問題視されているのかといえば、オキシベンゾンやオクチノキサートという化学物質が含まれているため。
この物質はいわゆる”紫外線吸収剤”と呼ばれるもので、現在流通しているメジャーな日焼け止め約3500種の中に含まれるほど。環境汚染の専門誌によれば、推定1万2000トンもの日焼け止めがサンゴに流れ着いており、体から流れ出た日焼け止めの成分が、成長途中のサンゴを殺したり、サンゴの白化を促進させていると言われているのです。
そのためハナウマベイの管理にならい今年5月に持ち上がったのが、世界初の”日焼け止め禁止法案”。
早ければハワイ州全土で、2021年には施行される予定ですが、一方で「皮膚がんが増えるのでは」という懸念の声も上がっています。
というのも、どの時期に訪れても日中ジリジリとした強い日差しが降り注ぐハワイにおいて、日焼け止めなしで海に入ることは、肌を考えると自殺行為に近いもの。そこでいまハワイで注目を浴びているものが、UVカット機能を持つラッシュガードや、有害物質を含まない日焼け止め。
”Mama Kuleana Reef”や”Kōkua Sun Care”といったメーカーの日焼け止めは、化学物質を含まなくとも1時間以上の耐水性とSPF50をほこるとあって推奨されているのです。
法の施行はまだ少し先ですが、ピュアハワイアンの恵みを守るためにも、ハワイに行く際はナチュラルな日焼け止めを使ってみてはいかがでしょうか。
ハワイだけでなく国内の海に入る際も、海と魚に優しい日焼け止めを利用したいものですね。