コートが要らないほど温かい小春日和が続いた11月ですが、徐々に寒さは到来している模様。
そろそろ布団から出られない朝を迎える季節になりそうです。
そんな朝におすすめしたい飲み物といえば、白湯。
汗をかいている自覚が少なくなるため、おのずと水分補給を忘れがちになるこの季節ですが、暖房を付けっぱなしで寝ていると、約1リットルもの水分が失われていることもあるのです。
そのため起きたときのカラダはカラカラ、血液はドロドロということも。このような状態が続くと冷え性や体調不良の原因にもなるため、寒い時期こそ起き抜けにはカラダを温める白湯でしっかり水分補給をすることが大切なのです。
「白湯=水を温めただけのお湯」と思われがちですが、実は発祥はインドの伝統医学であるアーユルヴェーダ。人のカラダは自然界と同じく”火・水・風”の3要素で成り立っているとの考えから、水を火にかけて沸騰させることでこれら3要素が加わった白湯には、身体のバランスを整える効果があるとされています。
そのためアーユルヴェーダの精神に則って白湯を正しく楽しむのであれば、電子レンジや電気ケトルで手軽に温めるのではなく、やかんを使って直火で沸かすのが正解です。
湯気が立ち昇るやかんが置かれたストーブ。この光景は、今ではあまり見かけることは少なくなりましたが、湯気を見ると人はそれだけで暖かさを感じるもの。またボコボコと沸騰したらすぐに火を止めるのではなく、10分ほど沸かし続けることも白湯づくりのポイントのひとつ。
酸素をたっぷり取り込んだ美味しい白湯になるほか、やかんの注ぎ口から吹き出す湯気が乾燥した室内の加湿にも一役買うため、やはり直火で沸かし続ける白湯づくりは冬の朝には理想的なのかもしれません。
しかしながら最近では、直火にかけるやかんよりも電気ケトルが一般的に。もちろん電気ケトルは手軽ですが、水は直火にかけることでまろやかになるほか、ステンレス・アルミニウム・銅・真鍮などやかんの素材によっても味は微妙に変わるもの。この冬、白湯を最大限に楽しむためにも、やかん選びから始めてみてはいかがでしょうか。
モダンなインテリアには、カラフルで艶やかなホーロー製のものや、コーヒーのドリップにも使えるスタイリッシュなデザインを。鉄瓶や昔ながらのシルバー色のステンレス製は、ちょっと渋さを求めるインダストリアルなインテリアに似合います。
また、昔ながらの素材と現代的なデザインを融合した、両者の良いとこ取りのやかんもインテリアショップでは人気商品に。寒い朝をあたたかな気持ちでスタートできる古くて新しいやかんは、この冬のマストアイテムです。