5月ですが、今から気をつけたい熱中症

先日、NASAの研究者らが猛暑を記録した今年の夏の平均気温は過去最高になるという予測を発表しました。

沖縄地方の梅雨入りが発表された5月14日、日本列島は高気圧におおわれて、南からの温かい空気の影響により、今年の真夏日最高地点数を更新。全国各地、112地点で真夏日を観測。猛暑だった2010年5月1日から14日までに真夏日を観測した地点は合計127地点。それが今年は5月に入りすでに202地点で真夏日を観測しています。

環境省でも熱中症予防情報のホームページで太陽と木陰1例年より3週間も早く「暑さ指数情報」を公開。昨年は6月に入ってからの公開でしたが、5月に入って熱中症患者が増えていることから、公開が早まりました。
サイトの日本地図をクリックすると確認したい予測地点を選択できます。すると、2日先までの予測が“ほぼ安全”から“危険”まで分けられた5段階評価が色別グラフで示されています。お出かけ前に確認してみましょう。

5月に熱中症にとは意外に思うかもしれませんが、1日の気温差が20度以上という地点もあり、最近の激しい気温の変化をみると侮ることはできません。
クールビズが始まった5月1日はまだ肌寒く感じていましたが、それからまだ2週間だというのに真夏日を観測する日が増えてきました。まだ、私たちの体も気温の変化に慣れていないところでのこの気温差。5月でも熱中症への注意が必要です。

それでは熱中症はどのような状況下で起こりやすいのでしょうか。

そもそも、人の体には体温調節機能があり体温が上昇すると汗をかきます。その汗が蒸発することにより熱が奪われ、体温を調節しています。また、皮膚温上昇といって皮膚の血液を集めることで熱を放熱して体温調整をしています。
その体温調節がうまく働かず、体に熱が溜まりやすくなると熱中症になる危険性があります。

熱中症は気温が高い日だけでなく、気温はそれほど高くなくても湿度が高い日、風が弱い日などにも注意が必要です。体温調節は汗をかいて、その汗が乾くことが重要になります。汗が乾く時に気化熱で熱が奪われることにより体温が下がるからです。湿度が高く、風も弱いと汗が乾きにくくなります。その為、たとえ気温が高くなくても注意が必要なのです。

そして、最も大切なのがこまめな水分補給です。水を飲む男性1一度にたくさんの水分補給をするよりもこまめにコップ1杯程度の水分補給をする方が良いとされています。朝起きた時、食事中、外出前、外出先、帰宅時、入浴の前後、就寝前など飲むタイミングを決めて習慣にすると、自然に無理なく水分補給ができるようになります。

兎にも角にも、体温調節は汗をかくことから始まります。
お風呂やサウナなどで周り人は大粒の汗が流れているのに、自分はなかなか汗が出ないと感じたことはありませんか。熱中症予防のためにも汗をかきやすい体づくりを今からしていきましょう。
それには適度な運動をして代謝を上げ、汗のかきやすい体にすることが重要です。手軽に始められるウォーキングを涼しい時間帯に1日20分から30分程度継続して、熱中症に負けない体づくりを始めましょう。

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