新年を迎えるにあたり、外では挨拶まわりに忘年会。家では大掃除に年賀状と、日常生活に非日常が重なるからこそ忙しくなるこの季節。
長期休暇の前だからこそ、スッキリ片付けてしまおうという日本人ならではの考え方かもしれませんね。
ですが、そんな慌ただしい日々を過ごすと溜まりがちなものがストレス。しかもインフルエンザや風邪が猛威を振う時期というのも相まって、体調を崩す人も少なくありません。
そんななか、リラクゼーション方法としての”禅”が、企業のトップや海外セレブの間で注目を浴びているとのこと。アップルの創業者であるスティーブ・ジョブズも10代の頃から禅に傾倒したと言われているほか、歌姫マドンナはツアー時に禅を行う瞑想ルームを用意したほど。
このようにセレブの日常から火がつき、アメリカで一大ブームを巻き起こしている禅ですが、特に強いストレスにさらされている人ほどハマる傾向にあるとのこと。では、なぜそこまで禅が海外で人気となっているのでしょうか。
もともとは”マインドフルネス(心が満たされている状態)”という思想から派生したといわれる禅ブーム。日本人が”禅”と聞くとお坊さんが行っているイメージがありますが、マインドフルネスという考え方も、もともとは仏教からうまれたもの。
習いたいお稽古ごとNo.1の座に輝いたヨガでも軽く瞑想が行われますが、お釈迦様もヨガの瞑想で悟りを開いたとされるなど、どちらも仏教由来の考え方なのです。
ただし、今ブームとなっている禅・ヨガ・マインドフルネスはどれもアメリカで広まり、それが日本に逆輸入という形で入ってきたため宗教色はゼロ。ヨガは新しいストレッチ法として、禅は新しいリラクゼーション法としてなど、ポップな形で広まっているわけです。
日本ではまだまだ馴染みのうすい禅ですが、既にアメリカでは瞑想を行う”Zen room”が設けられたオフィスやホテルが増えているのだそう。
ヨガがこれほどまでにブームとなっている昨今、ヨガスタジオならぬ禅スタジオで、気軽に禅を行う女性が増える日も近いかもしれません。
またストレス軽減効果が期待できる禅は、心療内科などでも徐々に取り入れられているとのこと。
忙しい・慌ただしいといった気持ちに押しつぶされそうになったときは、ほんの10分でも禅を行ってみてはいかがでしょうか。床に座る生活が身近な私たちにとって、座禅は手軽かつベストなリラクゼーション法なのかもしれませんね。