気温がグッと下がり、暖房器具が手放せなくなるこの季節。エアコンの場合、温かい空気が部屋の上に滞ってしまうため、頭ばかり暖く足先冷たいといった”足寒頭熱”に悩まされる人も多いのではないでしょうか。
そんな足先の冷えを解決する”エアコンのお供”として、人気急上昇中の家電といえばサーキュレーター。低い設定温度でも部屋全体が暖まると、エコ意識の高まりとともに売れ行きをのばしている、今注目すべき家電のひとつです。
各社、毎年最新技術を投入した新製品を開発していますが、まだまだ分からないことだらけ。そこで今回は、2017年のサーキュレーターのトレンドと選び方のポイントについてご紹介しましょう。
「扇風機とは何が違うの?」といった疑問があがるなど、まだまだ認知度の低い家電ですが、そもそも扇風機とサーキュレーターは似て非なるもの。
扇風機は直接人が風にあたることを想定して設計されているため、心地よい柔らかな風が部屋全体に広がりますが、サーキュレーターは空気を対流させることが目的の機器。トルネード状の強い風を一直線状に吹き出す構造のため、扇風機のように直接風にあたると、かなり寒いと感じるはずです。
つまりサーキュレーターは扇風機よりも風が力強いのですが、ハイパワーだからこそ音がうるさいといったデメリットも。夜間や赤ちゃんのいるご家庭で使用するのは…という製品も多くありましたが、最近では羽の回転数を抑えたり、ハイスキュープロペラを使用するなど、静音性の高い商品も続々登場しているとのこと。
サーキュレーターの価格面にはこの”音”の部分が大きく反映されているため、価格とともに構造とdb数を確認した方がよいでしょう。
そしてもうひとつ扇風機と異なる点は、風量です。
日本ではサーキュレーターの風量を計る基準がまだ統一されていないため、メーカーによっては扇風機の測定基準を採用している場合も。そのため風量を確認するためには、やはり実際に店舗に足を運んで体感するのが良さそうです。
その他にも、デザインや風速切り替えなど、チェックするポイントはありますが、あとは扇風機選びとさほど変わりません。
サーキュレーターはエアコン代節約にも一役買いますが、洗濯物が乾きにくい梅雨時にも使えるなど、何かと便利な優れもの。
最近では、扇風機にサーキュレーター機能を搭載した商品など、一台で年中使える便利な機種も登場しているため、今年の冬はサーキュレーターで、設定温度20度のエコ生活をはじめてみませんか。