昨年ハワイウォーターニュースでもご紹介した、花粉を水に変える特許技術”ハイドロ銀チタン(R)”。この技術を取り入れた「花粉を水に変えるマスク」は、CM効果もあり認知度はグッと高まりました。
今年もアレルギー性鼻炎の薬や目薬など花粉症の対策のCMが目立つようになりましたが、そもそも花粉は年中飛んでいるもの。
ではなぜ、「花粉症=春」というイメージが定着したのかといえば、スギ・ヒノキの花粉症患者が圧倒的に多いため。もちろん海外にも花粉によるアレルギーを持っている方は沢山いますが、同時期にたくさんの人が症状を訴えるのは日本の花粉症特有のもの。花粉症有病率は日本のなかで約4000万人、花粉症有病率は日本人の40%を超えるなどデータは様々ですが、有病者が年々増えており、尚且つ世界でもまれな現象であるのは事実なのです。
では、なぜ春の花粉症がこれほどまでに多いのかといえば、戦後の復興用建築資材として用いられたからです。
社寺をはじめ、スギは建築資材として古くから用いられてきた木材。戦後、焼け野原となった都市部を再建するべく、国策として各地にスギが植えられたのが花粉症のはじまりです。
しかし次第に安価な輸入品の建築資材が使用されるようになり、戦後に植えられた多くのスギはそのまま放置されることに。スギ花粉症という症状が発見されたのが今から約50年前というのを考えると、戦後の植樹と木材の輸入が花粉症に大きく関わっていることが分かりますね。
子どもの有病者が増えるなど、事態が深刻化している花粉症。花粉の飛ばないスギを植樹するなどの対策も行われていますが、樹木が成長するのはまだまだ先のこと。また、戦後に植えられたスギもあと20年は花粉を飛散し続けると言われているため、薬で症状を抑えるか、花粉を持ち込まないといったシンプルな対策しかこれまではありませんでした。
しかしここにきて現れた救世主が、花粉そのものを水に変えるという新技術です。
昨年の段階では、ハイドロ銀チタン(R)を使用した一般向けの商品はマスクのみでしたが、今春は衣料品や生活用品を扱う40以上もの企業と提携したとのこと。しかも提携先は業界トップクラスばかりのため、これからは身近な場所で、花粉を水に変えるスポーツウェアやタオル、シャツなどを購入することができそうです。
そもそもハイドロ銀チタン(R)は、医療現場の感染症対策で開発されたもので、対花粉だけでなく、ハウスダストやカビなどのタンパク質全般を分解する技術。そのため、ファブリックやタオル・スリッパなどをハイドロ銀チタン(R)を使用したものに変えると、ハウスダスト対策にもなるとのこと。
この技術がもっと広まれば、屋外でも室内でも年中快適に過ごすことができるかもしれませんね。