酵素ダイエット・酵素ご飯・酵素サプリなどなど近頃良く耳にする”酵素”ですが、一体酵素とは何なのでしょうか。
ヒトの器官のなかで一番有名な酵素は消化酵素。
消化酵素があるおかげで、私たちは食べ物を消化して栄養を吸収することができるのですが、実は酵素のチカラはこれだけではありません。
お肌のターンオーバーや血液循環など、ヒトが生きるうえで最も大切といっても過言ではない役割を果たしているのも酵素であり、しかも年齢とともに減少することが判明しているのです。
年齢を重ねると、
・太りやすくなる
・体調を崩しやすくなる
・肌が衰える
といった変化が現れやすくなりますが、これらが起こる原因のひとつが酵素の減少によるもの。
酵素栄養学の理論では、「体内に存在する酵素の発生源が尽きると命が尽きる」と言われているなど、生きるために必要な栄養が酵素なのです。
昔はこってりした料理やお肉が好きだったのに、あっさりした魚料理を高齢者が好む理由も、酵素の減少が原因とのこと。
消化酵素が減少したため、ヘビーな料理を上手く胃腸が消化できなくなることで、このような味覚の変化が現れるのです。
ちなみに、肉食の高齢者は心身ともに健康的といったデータがありますが、これはお肉を食べているから健康というよりも、お肉を問題なく消化できるほど消化酵素が豊富だから健康なのかもしれませんね。
このように美容にも健康にも重要な役割を果たす酵素ですが、女性の場合は20代~30代から徐々に減少するとのこと。
そんな酵素を食物から摂取することで、痩せやすく衰え知らずの肌や身体へと導くものが、”酵素健康法”なのです。
熱に弱い酵素は、生の野菜・果物・肉・魚に加え、納豆や味噌といった発酵食品に含まれていますが、なかなかこれらを毎日食べるのは難しいもの。
そこでおすすめしたいものが、季節のフルーツでつくる”フルーツ酵素”なのです。
つくり方はとても簡単。
煮沸消毒した瓶に、1:1の量で用意した季節のフルーツと上白糖を交互に重ねて入れ、あとは常温で放置するだけ。
パンの発酵にはイースト菌が、ヨーグルトの発酵には乳酸菌が必要ですが、フルーツ酵素は手の常在菌で発酵するため、1日1回きれいに洗った素手でかき混ぜるとシュワシュワとした泡が発生し、1週間ほどで酵素ジュースが完成します。
完成したシロップは濾して冷蔵することで、2ヶ月ほど保存することができます。
炭酸で割って飲むもよし、スムージーの甘味として加えるもよし。甘くて美味しいので、続けやすいのではないでしょうか。
酸味のあるフルーツと甘味の強いフルーツをブレンドするなどして、オリジナル酵素をつくることもおすすめです。