水なしで育つ?エアープランツの魅力とは?

春先から夏はガーデニングを楽しむ季節ですが、真夏の日差しで枯らしてしまったり、長期休暇中に水やりを忘れてしまった経験のある方もいるのではないでしょうか。
草花は手を掛けすぎても掛けなさすぎても枯れてしまう、非常にデリケートなもの。「これなら大丈夫!」と店員さんに言われて購入したけれども、結局枯らしてしまったため、二度と植物は育てないという方もいるほどです。

しかしここ数年ブームとなっているのが水なしで育つ”エアプランツ”と呼ばれる植物。
植物でありならが水の必要がない。それは、どのようなものなのでしょうか。

エアプランツは正式にはチランジアと呼ばれ、約600種類もの品種が存在するといわれています。
なかでも大きく「銀葉種」と「緑葉種」に分類され、初心者でいつも植物を枯らしてしまうかたであれば、ダンゼン銀葉種がおすすめ!Tillandsia
銀葉種の特徴は白い毛に覆われており、葉っぱが銀色に見えることからこの名前が付いているのですが、この品種は乾燥に強いため、少々のことでは枯れません。

ただし皆さんが勘違いしていることとしては、
”エアプランツは空気で育つ”
ということです。
確かにエアプランツは空気中の水分を補給して生きている植物ですが、決して水が要らないわけではありません。葉の表面は乾燥しているほうがいいのですが、むしろ水が好きなのです。
そのため、気づいたときに霧吹きで適度に水をあげ、あとは表面を乾燥させるように放置すると良いでしょう。

そんなエアプランツの魅力はなんといってもその自由さ。
テーブルにそのまま置くだけでも十分アートになりますし、ガラス瓶やハンギングバスケットに置くだけでもGOOD!
さらにはワイヤーを着けたエアプランツと板を組み合わせると壁掛けの立体オブジェになるなど、土もポットも要らないからこそ、アイデア次第でどんな風にも飾ることができるのです。

Tillandsiaflowerしかし他の植物のように成長しているかどうかも良く分からず、物によっては生きているか死んでいるかさえも不明なエアプランツ。
植物を育てる楽しみの一つである「成長」が楽しめないのであればと思う方もいるかもしれませんが、実はエアプランツは大切に育てると、品種によっては数年に1回花を咲かせるのです。

普段何ら変わらないエアプランツが、いきなり蕾をつけて花を咲かせる姿は圧巻。
手がかからないのに、それ以上の感動をくれるエアプランツ。
最近では100円ショップでも手に入るようなので、まずは試しに1つ購入してみてはいかがでしょうか。