5月に突入してから、全国的に急激に気温が上昇。
気温が上がると嬉しい悲鳴が上がるのが、冷たいドリンクやアイスクリームなどを扱う食品メーカーですが、実は明日5月9日は「アイスクリームの日」というのをご存知でしょうか。
アイスクリームは明治初期、洋食文化が日本へ流入した際にもたらされました。
初めて日本でアイスクリームが販売されたのは、港町横浜は馬車道通りの氷屋さんにて。
現在のようなアイスクリームではなく、当時のアイスクリームは「アイスクリン」と呼ばれる氷菓で、アイスよりもシャーベットに近いもの。
当時まだ原材料となる牛乳も卵も高価な食品で、卵は現代の価格では1個約300円。
牛乳に至っては、庶民の間ではまだ口にしたことのない人がほとんどという高級品だったのです。
そんな高級食材を使用した菓子であり、さらにはまだ冷凍庫もない明治時代。
アイスクリン1人前の値段は現在の価格でなんと8,000円もしたとのことで、実際に庶民が食べられるようになったのは明治後期になってからのようです。
現在国内で販売されているアイスクリームは、乳固形分と乳脂肪分の割合によって、
・アイスクリーム
・アイスミルク
・ラクトアイス
に分類されていますが、アイスクリンはこのどれにも属さない氷菓。
氷菓のため滑らかさこそないものの、現代では冷蔵庫にある材料だけで作ることができるのです。
さらにはお好みのフレーバーを追加することもできるため、色々な味を作って冷凍庫にストックしてみてはいかがでしょうか。
基本の材料は、
・卵…2個
・牛乳…2カップ
・砂糖…60g
の3種類のみ。
さらに、
・バニラエッセンス…少々
・練乳…大さじ2
・ブランデーorラム酒…少々
を追加するともっとコクが出て美味しくなりますが、基本の材料だけでも充分です。
そして作り方は、
1.材料をミキサーもしくは泡立て機で2分程度混ぜる。
2.1を冷凍庫で冷やす。
3.30分置きに冷凍庫から出して混ぜる。これを4回ほど繰り返す。
の3ステップのみ!
火も使わないので、お子さんでも作ることができますね。
そして昭和40年に制定されたアイスクリームの日には、毎年発祥の地である馬車道商店街でイベントが行われており、今年も9日の11:00~イベントが行われるため、お近くの方は行ってみてはいかがでしょうか?
アイスでもかき氷でもない、アイスクリン。
懐かしい味であり、ちょっと新しい味でもあります。