単に身体を洗うだけでなく、オンとオフを切り替える、一日の疲れを洗い流すといった役割を持つお風呂。
さらに女性の方であれば、身体に磨きをかける美容ケアの場所でもありますよね。
4月26日は、4(良い)2(ふ)6(ろ)という語呂合わせから、いつからか「お風呂の日」となり、2014年には正式に認定されました。
シャワーで済ませる海外と比べると、日本人は湯船に浸かるお風呂好きと言われますが、実は昔はお風呂といえばサウナだったということをご存知でしょうか。
今のように家風呂が普及したのは戦後の高度成長期。それまでは町の銭湯に行くことが当たり前でした。
江戸を舞台とした時代劇を観たことのある方であればご存知かもしれませんが、夕方ごろになると町人が「湯に行ってくる!」というシーンを見かけます。
これはまさに現代の銭湯のことで、仕事終わりにひとっ風呂浴びてくるといったものです。
しかしこの銭湯ができたのは江戸時代後期であり、さらには江戸や上方といった都市部のみに許された贅沢品。
幾ら水資源が潤沢な日本であっても、お湯を沸かす燃料が当時は高く、さらには大量の水を毎日河川から運んでくることも難しかったため、多くの日本人は湯には入っていなかったようです。
お風呂好きと言われているにもかかわらず、風呂に入っていなかった。
では、日本人がお風呂好きになったのは最近かといえば、そのようなことはありません。
江戸時代よりも平安時代よりもさらにずっとずっと昔から、日本人はお風呂好きだったのです。
今のお風呂といえば浴槽と洗い場が完備されたスタイルが主流ですが、昔はお風呂といえば蒸し風呂。
水を沸かしその蒸気が充満した空間で汗を流すもので、今で言うところのスチームサウナ。燃料も水も少量で済むことからこれが主流だったのです。
僧侶や上流階級の方々は、水を運ばせて湯に浸かっていたとのことですが、これは「湯屋」と呼ばれており、庶民が入っていた「風呂」とは全く別物とのこと。
つまり日本人はお風呂好きではなく、言い換えればサウナ好きだったのです。
そんなサウナですが、血行促進効果が期待できるため、エステ並みのツルツル肌をすぐに実感できるほか、むくみ改善効果も大。
続けることで肌のターンオーバーが正常になり、美肌効果も期待できるとのことです。
自宅のお風呂も良いですが、たまには”昔ながらのお風呂”で、健康美を目指してみてはいかがでしょうか。
4月26日は、多くの銭湯・スパで割引イベントを行っているので、この機会に足を運んでみることをおすすめします。