昨年、秋から話題になっていた「干しエノキ」。
「エノキ茶」にしたり料理に使ったり、手軽で簡単に取り入れられます。
横浜薬科大学教授 医学博士の渡邉泰雄先生が発表された、きのこ類のなかでもエノキからしか抽出できないという「エノキタケリノール酸」。この「エノキタケリノール酸」には食べるだけで内蔵脂肪を減らすことができ、運動して脂肪燃焼するのと同等の効果が得られるという驚くべき効果が!
ダイエットをしたい人にはなんとも嬉しい成分です。
しかし、エノキは手で裂けるほどにしっかりした食物繊維。この繊維を壊さないと「エノキタケリノール酸」を体内に取り込むことは難しい。
そこで考えられたのが、「天日干し」と「細かく刻むこと」。それで、繊維も壊れて成分も凝縮されるわけです。
天日干しのエノキをお湯でゆっくり戻すことで、エノキタケリノール酸の抽出が可能に!
そしてエノキにはキノコキトサン・ビタミンB1・ビタミンB2・ビタミンD・トレハロース・食物繊維・ナイアシンなどの多くの成分が含まれていて、美と健康の両面でも優秀食材なのです。
具体的な効能としては美肌効果、疲労回復、血行不良改善、ガン予防、コレステロールの低下作用などが挙げられます。
それでは早速、干しエノキをつくり方をご紹介します。
最初にエノキの石づきを落とし、できるだけ細かく裂いてザルなどで
天日干しにします。平らなザルが無い場合は写真のような丸いザルでも干すことができます。
一度にたくさん作りたい場合は、ポイントはなるべく重ならないようにすることです。
干す時間は天候にもよりますが2時間から6時間ほど。
エノキの色が変わり、水分が抜けるまで干しましょう。
さらに2日間風通しの良い所で乾燥させます。
乾燥したらエノキを細かく刻みます。刻むことで「エノキタケリノール酸」がより抽出しやすくなります。
最後に完全に水分を飛ばすためにフライパンで空炒りして完成。荒熱が取れたら、保存袋や密閉容器などに入れて冷凍保存がお勧めです。
長期保存が可能でこれまた驚きの1年ほど。安心して作り置きできます。
干しエノキの1日の摂取量は5gが最適。
干しエノキは生エノキに比べて約1/10の量まで減りますので少量でも十分なのです。
元々、食物繊維やカリウムの含有量が多い食材。摂り過ぎても良くありません。
干しエノキの荒熱が取れたら、5gずつに小分けして保存しておくと利用する時に便利です。
次回は「干しエノキ」の活用方法などをご紹介します。