震災を教訓に防災を考える

マグニチュード7クラスの首都直下型地震の起こる阪神淡路大震災画像確率は今後30年以内に70%とも言われています。
東日本大震災の海溝型地震は軽い揺れを感じるP波の発生から本震のS波の到達まで概ね5分以上の時間がありました。首都直下型地震はP波の発生からS波の到達まで2秒ほどしか差がないと予想され、緊急地震速報を聞いてから逃げたのでは間に合わないと考えられています。

首都直下型地震の場合は倒壊した家屋の中で犠牲になる確率が高まります。その為、首都直下型地震に対して日頃からの備えが必要になるのです。一番重要なのが家具の配置です。普段動かないと思っている大型家具が倒れたり、オフィスであればコピー機が動いたり、棚が倒れる可能性があります。家具などから距離をとり、万が一倒れても家具の下敷きにならないような配置にしておく必要があります。
そして家具の上に物を載せないことも重要です。特に頭上から落下するものには気をつけなければなりません。忘れがちなのがベットの上です。寝ている間に地震が起こった場合、時計やランプなどが落ちて怪我をする恐れがあります。

防災2地震が収まり、屋外に逃げるときに注意したいのが塵やほこりです。逃げる時に埃を大量に吸い込むと体へ負担が大きくなります。そのような非常時に活躍するのがビニール袋。普段からビニール袋とマスク、それから懐中電灯を常備しておきましょう。地震が収まった直後の空気がきれいな内にビニール袋に空気を入れておき逃げる時にその空気を吸いながら移動すると、きれいな空気で呼吸ができるだけでなく塵や埃を吸いこむ量も最小限に抑えられますから体への負担も少なくなります。その後にマスクをしましょう。マスクもできれば「N95」などフィルターの細かいものがより効果的です。

非難をする為に自宅や職場にしばらく戻らないような場合には必ずブレーカーを落としてから出ましょう。東日本大震災でも地震では家屋は無事だったけれども、ライフライン停止から電力が復旧した時に「通電火災」により家屋が火事に至るケースがありました。地震により破損した電化製品などから、電気の復旧時に発火し火災となる可能性があります。地震が収まってから、最後に家やオフィスを出る前までにブレーカーを落としましょう。とはいえ、非常時ですから忘れてしまうかもしれないと心配に思う場合は、防犯グッズなど避難する時に必ず手にするものなどに「ブレーカー」と書いた貼り紙をしておくことも有効な手段になります。

いつ起こるか分からない首都直下型地震。日頃から備えておく事は、いざという時の心のゆとりにもつながります。もう一度回りを見回して、確認してみてはいかがでしょうか。