クリスマスムードの楽しい雰囲気が街中に溢れていますが、”特に注意が必要なクリスマス”があるのをご存知でしょうか?
ニュースで耳にしている方も多いと思いますが、今年から来年にかけての冬、スーパーエルニーニョ現象が発生すると言われています。
このエルニーニョという言葉はスペイン語で「神の子キリスト」という意味であり、クリスマス時期に起こることからこの名が付けられました。
今年のエルニーニョ現象、海外では”ゴジラエルニーニョ”とも呼ばれており、過去65年で最も大きな気象変化が起きる可能性があるとのこと。
クリスマスの準備も重要ですが、もうひとつのクリスマスであるエルニーニョへの備えもしっかりとしておきましょう。
エルニーニョ現象についておさらいをすると、ペルー沖付近の海水温が例年よりも高くなり、その結果異常気象が起こるもの。
通常1~2度程度海水温が上昇するのですが、今年は既に5度近く上昇しているとのこと。
どれだけ今年が大変なことになるかが、これだけでも予想できますね。
ちなみに同エリアで海水温が例年よりも低くなる現象がラニーニャ現象。
どちらにもしても世界中で気候がおかしくなり、混乱を引き起こすような洪水・大雪・干ばつなどが起こります。
世界中で異常気象が起こると、私たちの生活にも影響があります。
食料の多くを輸入に頼っている日本では、穀類・豆類をはじめとした様々なものが高騰する恐れが。
もちろんこれだけでなく、直接エルニーニョ現象がもたらす異常気象にも注意が必要です。
現在予想されている今後の気温ですが、太平洋沿岸地域は暖かい空気が流れ込みやすいため、関東エリアは暖冬に、北日本エリアは厳冬になるとのこと。
それ以外の地域は例年並みと言われていますが、エルニーニョ現象の怖いところは予想不能な点なのです。
先日東京では嵐のような大雨のあと急激に気温が上がったり、三重では12月にもかかわらず25度を超えるといった異常気象が起こりましたが、このような予想不能な気温の変化が起こるのがエルニーニョ現象。
例えば1月以降、暖冬と言われている関東でこれまでにないような大雪になることも可能性としてはあり得るのです。
電車通勤の方であれば、オフィスに大雪に備えたブーツやレインコートを。車通勤の方は、タイヤをスタットレスにするなど、「暖冬だから」という言葉に惑わされることなく備えておきましょう。
特に雪があまり降らないエリアの場合、スタットレスを履いていないことから二次災害や混乱が起きることもあるため、今のうちに準備をすることをおすすめします。
その他、大雪・洪水などでライフラインが止まってしまうことを考えると、自宅に水や保存食を備蓄することも重要ですね。
今年は楽しいクリスマスの準備だけでなく、65年に一度現れるかどうかと言われている厳しいクリスマスへの対策もしっかりと行いましょう!