冬の寒い時期、カフェでホッと一息いれる時間を楽しみにしている方も多いのでは。
世界最大手コーヒーチェーンの「スターバックス」では、甘くこってりした冬季限定ドリンクが売上を伸ばしているとのこと。
またケーキを扱うカフェの場合、食欲の落ちる夏場よりも冬の方が客足が良いようです。
そんな冬に人気のカフェ。
最近では面白いテイストのカフェ巡りを趣味としている方たちや、ガイドブックも多数発売されています。
そんななか、浄水器メーカーの老舗である「三菱レイヨン」が昨年12月東京に「MIZUcafe(ミズカフェ)」なる新しいカフェを原宿に出店。
その名の通り、水の飲み比べができるカフェであり、出される料理も、食材や調理法によって水を変えるようです。
そもそも飲み物と食事には相性があり、有名なものとしては、ワインとワインに合う食事の間で使われる「マリアージュ」。
「結婚」の意味を持つマリアージュですが、夫婦のようにドリンクと食事の相性が良いという意味を持っています。
そして最近では、コーヒーやお茶の間でもマリアージュが密かなブームとなっており、別名は「フードペアリング」。
ドリンクと食事の相性は、正直好みの部分も大きいですが、しっかりとフードペアリング理論を勉強すると、これまで以上に食事を楽しむこともできます。
まず、MIZUcafeではパスタを茹でる際の水とお米を炊く際の水に気を付けているとのこと。
そもそも日本の水質はほとんどが軟水であるため、飲みやすく料理にも適している水です。
しかしパスタを茹でるには、硬水が最適。
そのため日本ではパスタを茹でる際に多めの塩を入れ、硬水に近付けているのです。
本場ヨーロッパでは塩は入れません。
その反対に日本の主食であるお米ですが、こちらは硬水で炊いてしまうとパサパサの炊きあがりに。
ミネラル分がお米表面に付着してしまうため、水がお米の中に浸透しないためです。
お米を炊く際には軟水のなかでもなるべく不純物を含まない水の方がふっくらと炊きあがるため、MIZU cafeでも自社の浄水をしようしているとのこと。
もちろんさらに不純物を取り除いたハワイウォーターのような純粋の場合、よりお米本来の味が楽しめます。
このように水にも料理との相性があるように、味を持つコーヒーやお茶の場合は、より食べ物との相性が重要に。
フードペアリングの基本は、「酸味・コク・香り」が近しいドリンクと食事を合わせると良いとされています。
こってりした味の料理には重めのドリンクを。
酸味の強い料理には酸っぱさの残るドリンクを合わせると、より美味しく召し上がれるのではないでしょうか。
またフードに使用する水だけでなく、コーヒーやお茶も使用する水の水質によって大きく味や香りが変化します。
何気なく煎れていたお茶であっても、水を変えるだけで食べ物との相性が抜群に良くなる可能性も。
一度ご家庭で、水を使用したフードペアリングを行ってみてはいかがでしょうか。