先日、少々衝撃的な内容が伝えられました。
それが、
”コーヒーショップの甘いドリンクに、小さじ25杯分もの砂糖が入っている”
といったもの。
普段料理をする方であれば、小さじ25杯の砂糖がどれだけ多い量か分かるはず。
正直その膨大な量を考えると、
「そんなに摂取できないだろう」
と思うのですが、それがコーヒードリンクに入っているというから驚きです。
コーヒードリンクであれば苦味やミルクのまろやかさに誤魔化されて美味しく飲めますが、一度、お水に小さじ25杯の砂糖を入れて飲んでみてください。
とても飲めたものではなく、すぐさまお水が欲しくなるはず。そして、市販品に配合されている砂糖に対する考えが変わるのではないでしょうか。
もちろん全てのコーヒードリンクに小さじ25杯もの砂糖が入っているわけではなく、一番多いものでこの量とのこと。
ただし、98%のコーヒードリンクには小さじ4.5杯もの砂糖が入っており、35%のコーヒードリンクには小さじ9杯以上の砂糖が入っているといった驚きの調査結果でした。
和食は油や糖分を過剰に摂取する食事スタイルではないため、あまり日本では砂糖について議論されることはありませんでした。
しかしこのようなコーヒードリンクや炭酸飲料、そしてドーナツやクッキーをこよなく愛するアメリカでは、砂糖の過剰摂取について前々から議論が行われており、「砂糖=毒」と言われているほど。
”砂糖税をかける・砂糖の添加量の減少を法律で義務付ける”
といった訴えもあるのです。
砂糖の過剰摂取はアメリカだけでなく世界的に広まっており、先進国・発展途上国に限らず起こっているとのこと。
WHO(世界保健機関)ではこれまで砂糖の摂取量を、一般的な大人であれば約25g。つまり小さじ8強未満の砂糖を摂取推奨量としていたのですが、一昨年、摂取制限推奨量がその半分の小さじ4強となったのです。
コーヒードリンク1杯で、一日分の砂糖を摂取してしまっていると言えますね。
さらに私たちは甘いものと聞くとお菓子やジュースを思い浮かべますが、調味料にも砂糖はたっぷり含まれているため、普段の食事だけでも摂取量を大幅に越えている可能性があります。
ちなみに、スプーン一杯のケチャップには小さじ1杯の砂糖・みりんには小さじ2.5杯。
和食・洋食問わず、食事バランスが崩れていたり外食やレトルトが多い方ほど、砂糖を摂取しているのです。
これまで日本ではあまり議論されてこなかった砂糖の過剰摂取ですが、2020年に初めて「糖類摂取基準量」を策定すると厚生労働省が発表しました。
甘いもの好きな方にとっては酷な発表ではありますが、そんな方こそ小さじ25杯の砂糖水がおすすめ。
一度試してみると、少し甘いものを控えようと思うはずです。