共働きが全世帯の6割を超える昨今。
「少しでも睡眠時間を確保したい!」
という理由からオールインワン化粧品を選ぶ女性が増えていますが、全てをひとつで賄えるということは、個人的な肌悩みには対応できないことの裏返し。
加齢とともにシミが増えやすい人もいればたるみやすい肌の人がいるなど、それぞれ体質が異なるのであれば、やはりカスタムメイドのケアが必要ではないでしょうか。
そこで登場した2018年の美容キーワードが”予測美容コスメ”なのです。
本格的にシミやたるみが気になるのは、それなりに年齢を重ねてから。そのため、40代になって慌ててエイジングコスメを導入するという方は少なくないのですが、トラブルが現れてからのケアは正直とても難しいものです。
しかしオイリー肌の方であれば、将来的には毛穴の開きが目立つようになりますし、ハリが少ない肌であれば、早い段階でシワが出てくることは予想できるもの。このような若いうちの肌悩みが将来の肌トラブルに直結することから、高機能コスメで将来起こりそうなトラブルの芽を摘み取り、肌老化を緩やかなものにしていくことが予測美容なのです。
また10年後20年後といった長期的なものだけでなく、体調や季節の変わり目といったほんの少し先の肌を見据えることも予測美容の考え方。
例えば季節の変わり目に肌トラブルを起こしやすい方が予測美容コスメを前もって取り入れることで、次の季節の変わり目の肌トラブルを予防することに。ひいては、一歩先を考えることで、常にトラブルのない肌を生み出すことができるのです。
医療の分野でも遺伝子解析サービスが人気となっていますが、考え方としてはまさに同じもの。
将来糖尿病になりやすい遺伝子を持つ方の場合、発症しないよう食事や運動などで予めコントロールしていきますが、予測美容も同様に、将来減少すると考えられる肌の物質を予めコスメで活性化させるなどして、肌悩みをブロックするのです。
とはいえ予測美容は遺伝子解析同様、まだまだ新しい分野。予測美容の考えを取り入れた化粧品は高価なブランドコスメが多いため、気軽に手が出せるものではないかもしれません。
ですがそう遠くない未来、予測美容は確実に身近になるはず。そうなると予測美容に特化したオールインワンが現れるとなど、スキンケアはもっと楽しく手軽なものになるかもしれません。