春の恵み『雪解け水』に含まれるヒミツ

36d6dadfc7b008ad1372a18c76e2878f_sまだまだ寒さが残っていますが、暦の上では既に春。
都市部では花粉の飛散が始まるなど、寒いながらもようやく春の兆しが見えてきました。

そんなこの時期、気温が氷の融点である0度を超えると始まるものが、北国の雪解けです。
雪国に住んでいない方にとっては、あまり気にしたことのない情報かもしれません。ですが私たちはこの『雪解け水』の恩恵を、とても受けているのです。

雪解け水を飲む野生動物は、病気になりにくく成長が早いことから、別名”命を育むの水”と呼ばれてきました。
ミネラル分・微生物を通常の水よりもたっぷりと含む雪解け水は、動物だけでなく春先の植物の成長の要でもあります。そのため、雪国では古くから雪解け水を利用した稲作が盛んに行われているのです。

また新潟では”越後流”と呼ばれる、雪解け水仕込みの酒造りも古くから行われています。
昔の人は、雪解け水が普通の水とは異なる貴重な資源であることを知っていたのかもしれませんね。

このように日本では、この時期にしか生まれない貴重な水を、農業や食文化に利用してきたわけですが、誰もが知る豪雪地帯ロシアでは、美容に雪解け水が取り入れられてきたとのことです。
透き通るように白くきめ細かな肌を持つロシア人ですが、敏感肌が多いそう。そのため塩素が含まれる水道水でも肌トラブルを起こすロシア人のなかには、刺激の少ない雪解け水で洗顔する方がいるとのことです。

e1f3b2eb04ac256ca185a30b870173ab_sしかもこの時期に生まれたフレッシュな雪解け水は、炭酸ガスの宝庫。
炭酸ガスは、シミ・しわ・たるみといった気になる肌トラブル全てにアプローチし、肌そのものを健康にしてくれると言われているため、ここ数年エステでも人気の商材のひとつ。そんな炭酸ガスがたっぷりと含まれた天然のミネラルウォーターで洗顔をする習慣があったからこそ、美肌が多い国なのかもしれません。
ちなみに一部の美容家の間では、雪解け水は”エイジングケアの水”と呼ばれているそうです。

そういえば色白で有名な”秋田美人”が生まれる場所も豪雪地帯。
今の時期、季節の変わり目で肌がゆらいでいる方も多いでしょうが、そんな方は雪解け水の力にならって、炭酸水洗顔を行ってみてはいかがでしょうか。汚れの吸着効果が高いとされる、炭酸泡を発生させる洗顔料もオススメですよ。