ピュアハワイアンウォーターの故郷である、ハワイ。実はこのハワイと日本には、世界でも珍しく“水道水が直接飲める”という共通項があるのです。
海外ということで、ハワイ旅行に訪れた方の多くはミネラルウォーターを購入していますが、実はハワイの水道水は直接飲んでも問題なし。ハワイの“Wai”は水を意味し、ワイキキはハワイ語で“水が涌く場所”という意味があるなど、ハワイは日本同様水の島なのです。
海に囲まれたハワイは、日本同様に水資源が豊富と思われがちですが、実は水源のほとんどを、冬の長雨によって地下貯蔵された水に依存。そのため、シャワーの時間や芝生の水まき回数など、住民に対して節水指導が細かく行われているのが現状です。
またオアフ島では古くから、洗濯などの生活用水は川の下流で、飲用の水は上流でと水の利用用途を厳しく管理。これらを守らなかった場合は罰則を設けるなどして、今日まで美しい水を島ぐるみで守ってきたのです。
そのため日本ではどんな小さな喫茶店やレストランでもお冷は出てきて当たり前ですが、ハワイではこのサービスは一切ありません。
これは、ツーリストにミネラルウォーターやドリンクを買わせようとしているのではなく、少しでも不必要な水の利用を減らすため。カスタマーが要求しない限りお冷を提供しないよう、水道当局によって禁止されているです。
また、もうひとつの日本とハワイの共通項といえば、“フロリデーション”が行われていないこと。アメリカ本土ではむし歯予防のため、このフロリデーションと呼ばれるフッ化物の水への添加が行われていますが、ハワイでは行われていないため安全性が保証されています。
そのため今後ハワイを訪れる機会があれば、水筒を持参してホテルの水道水を持ち歩いてみるのもアリ。小さなことではありますが、ハワイの水資源の保護に貢献できる活動かもしれませんね。
ちなみにこのフロリデーションは、現在世界60カ国以上で行われているポピュラーな方法ですが、日本もハワイも今のところ導入する予定はないとのこと。
直接飲んでも安心・安全で美味しい水道水を供給するということが、ハワイと日本では何より重要だと考えているのかもしれませんね。