まだ5月だというのに暑い日が続いていますが、夏日だからこそ起こる厄介な現象”光化学スモッグ”の注意報が先日発令されました。
光化学スモッグとは、工場や自動車などから排出された汚染物質が、日光の紫外線と化学反応することで起こる現象で、
・強い日差し
・高い気温
・弱い風
といった3つの条件が重なると発生するため、真夏に起こることがほとんど。ですが、今年はこれらの条件が既に5月のうちに揃ってしまっているほど暑いということのようです。
そしてこの光化学スモッグが厄介な点は、マスクでは防げないところ。
同じくこの時期に飛来する黄砂はマスクで防ぐことができますが、光化学スモッグは分子が小さな揮発性の物質のため、外に出ないことしか予防法はないのです。
しかも近年、光化学スモッグに花粉に黄砂にPM2.5にと、体に悪い物質が空気中にたくさん浮遊しているからこそ、これらが原因の肌荒れが確実に増えていると、皮膚科の先生方は感じているのだそう。
そこで美容に関心の高い方たちが実践しているのが、化学物質を体内から洗い流す「鼻うがい美容法」なのです。
世界3大医学のひとつである”アーユルヴェーダ”でも推奨されている鼻うがい。「民間療法でしょ?」と思うかもしれませんが、アーユルヴェーダは漢方と同様に世界保健機構(WHO)によって公式に承認されている予防医学。
このごろ体調が良くないと感じる方や、肌のお手入れをきちんとしているのに肌荒れが続く…という場合は、鼻うがいを美容法のひとつとして取り入れてみてはいかがでしょうか。
鼻うがいに欠かせない道具が、アーユルヴェーダの流れを組むヨガのブームとともに人気となりつつある”ネティポット”。
見た目は小さなじょうろのようで、そこにぬるめの1%食塩水を入れて鼻に先端部分を差し込んで使用します。
最初は少々勇気が要りますが、一度体験すると病みつきになる女性多し。
寝起きに行うと、鼻通りの良さとともに頭がシャキッとするといったメリットがあるほか、続けるうちになぜか鼻筋が通ってきたという嬉しい変化も見られるようです。
薬局には鼻うがい専用の洗浄液が売られていますが、これは食塩水よりもさらに痛みを感じることがないため、初心者には◎。
化粧品で外から肌を整えることも大切ですが、これからは汚れを体の中から落とすことも重要なのかもしれませんね。