皆さんは節分に恵方巻きを食べましたか?
実は明日2月6日は、「海苔の日」。
漁業協同組合連合会により昭和41年に制定されたこの耳慣れない記念日ですが、700年代の2月6日に海苔が年貢に指定されたことからこの日が海苔の日に制定されたようです。
和食から洋食へと日本の食スタイルが変わったことにより、魚の消費量同様、海苔の消費量も年々減少しています。
とあるデータによると家庭で一年間に購入される海苔の価格は約2,500円。
皆さんのご家庭と比較するといかがですか?大体平均値に近いという方が多いのではないでしょうか。
”海苔巻き”という食文化を持っている韓国と日本が世界消費量の1位・2位を占めている海苔は、世界的にみても非常に奇妙で珍しい食べ物。
日本でも海苔巻きやおにぎりの際しか登場せず、添え物のようにしか扱われてこなかった”海苔”ですが、実は妊婦さんおすすめの食材だと世界で密かな注目を浴びているのです。
なかでも胎児の脳神経系を形成する成分として、妊婦さんのなかでは定着している栄養素である葉酸。
サプリメントで積極的に摂取している方も増えており、1日400マイクログラムが推奨摂取量とされていますが、なんと大判の海苔1枚あたりの葉酸含有量は250マイクログラム。
昼食や間食を海苔巻きやおにぎりにするだけで軽く摂取できますし、何より自然な形で摂取できるのが嬉しいですよね。
また海苔に含まれるタンパク質は大豆よりも多く、その他にもビタミンB12やタウリン・カロチノイド・カルシウムなどなど、非常に多彩な栄養素を含むとのこと。
なかでも近年、タウリンは胎児の網膜の形成に欠かせない栄養素であり、ビタミンB12が欠乏している妊婦さんはハイリスク出産に繋がるというような研究結果が出ていることから積極的摂取が推奨されています。
、
さらにはオメガ3脂肪酸(DHA・EPA)が豊富に含まれている点も、妊婦さんにおすすめの食材である理由の一つ。
オメガ3脂肪酸は脳の発達に欠かせない成分で、青魚から摂取することができますが、妊婦さんの場合「水銀中毒」の可能性を考えると、魚ではなく海苔などの海藻から摂取することが望ましいとされているのです。
欧米を中心に究極のベジタリアンとも呼ばれる”ヴィーガン”の方たちが増えていますが、この方たちは海藻を積極的に食べているとのこと。
日本特有の食材である海苔が、実は健康で賢い子どもを育むための万能食材だった…というわけですね。
葉酸は海苔から一日あたりの栄養素を摂取できますが、オメガ3脂肪酸は海苔からは全て摂取することはできません。
水銀中毒の可能性を考えると、葉酸は精製されたフィッシュオイルサプリメントまたは、海藻由来のサプリメントの摂取がおすすめです。
どちらもアメリカの企業から販売されており「Martek Biosciences社のlife’sDHA」または「ZONE社のオメガRX」が有名どころ。
国内でも通販で売られているため、気になる方は一度取り寄せてみてはいかがでしょうか。