お部屋にグリーンがあると、それだけでグッとインテリアがおしゃれになりますよね。
けれども虫がわいたり枯れてしまったりと、モデルルームのように綺麗な状態を維持することは難しいもの。
「枯らしてしまうからもう観葉植物は育てない」
「大きな観葉植物って意外に高価」
などと思っている方は、”食べたあとの種”を再利用して観葉植物をゼロから育ててみませんか。
おすすめの種は、アボカドやマンゴーなど。
普段なら捨ててしまう種が、実は立派な苗木になるのです。
植物の種には根や芽を出すセンサーが備わっているのですが、そのセンサーを働かせるポイントが、種のまわりの実や殻にあります。
普段冷蔵庫で眠っているアボカドやマンゴーからニョキッと芽が出ない理由は、実や皮に発芽抑制成分が含まれているため。
つまりこの発芽抑制成分を取ってしまえば、水を与えるだけで自然と発芽するのです。
アボカドの場合は実に発芽抑制成分が含まれるため、食べたらすぐに石鹸などで周囲を綺麗に洗浄。
マンゴーの場合は硬い殻を割ってなかから発芽する部分を取り出し、さらに発芽抑制成分である周囲の茶色い薄皮を剥ぎます。
後はこれらの種を、水に頭半分ほど浸しておくだけ。
アボカドの場合は種に爪楊枝を刺し、その爪楊枝を支えとして水を入れたコップに入れる方法が一般的。
マンゴーの場合は薄い小皿に水を張り、そのなかに頭が出るように浸しておきましょう。
発芽する温度は20度~23度以上のため、始める時期は今がベスト。
1ヶ月程度は何の音沙汰もないですが、ある日突然種が割れて芽が出てくる姿は圧巻です。
注意する点としては、暑い時期は水が腐りやすいので、こまめに水を替えること。
キッチンや洗面所といった水まわりで栽培を始めると、洗い物や歯磨きのついでに水が替えられるのでおすすめです。
また、種全てを水に浸けてしまうと呼吸ができなくなるので、必ず頭半分は水から出してあげましょう。
大きくなったらコップから少し大きめの花瓶などに移し変えると、根も葉もさらに成長していきます。
このまま水耕栽培で観葉植物として楽しんでも良いですし、20cmほどの高さまでに成長したら、土に植え替えてもかまいません。
初期費用は約100円。しかも食べた後のお楽しみが増えるお手軽観葉植物栽培を、今すぐ始めてみませんか。
※輸送途中に実が冷えすぎているものなどは、発芽しない場合もあるため、複数個育ててみることをおすすめします。