10月21日が「明かりの日」というのはご存知でしょうか?
エジソンが電球を発明したことは有名ですが、1879年のこの日に白熱電球が40時間点灯したことを受けて、照明関連の団体が制定したとのことです。
蛍光灯からLEDライトにシフトしつつある現代の明かりの課題は、「暮らしを豊かにする」こと。明かりは暗闇を照らすものから、豊かさを感じるものへと変わりつつあるということですね。
そこで「明かりの日」を目前にした今回のテーマは、エコで優しい明かりであるLEDキャンドル。インテリアのスパイスとして上手に取り入れる方法をご紹介しましょう。
シーリングライトなど備え付けの照明器具の目的は、”明るく照らす”こと。夜になっても問題なく生活を送るための、いわば機能性重視の明かりです。
しかしおしゃれで暮らしが楽しくなるような明かりに必要なことは、”照らす”ではなく”影をつくる”こと。そこで取り入れてもらいたいものが、華やかでありながらも落ち着いた雰囲気を作り出すことができるキャンドルを使った”間接照明”なのです。
キャンドルは火事や火傷の危険性があることから、あまり日本の一般家庭ではインテリアとして普及はしてきませんでした。見かけるものといえば、お仏壇のロウソクくらいでしょうか。
ところが2014年、青色発光ダイオード(LED)がノーベル賞を受賞した際の晩餐会で中村教授が、
「王宮のキャンドルをLEDに変えたらどうでしょう?」
と提案したことがきっかけでLEDキャンドルの認知度が高まり、売り上げも急上昇。炎のゆらぎ感が本物そっくりでありながらも危険性はゼロとあって、今や100円ショップでも売れ筋商品となっているのです。
100円ショップの商品はシンプルで手のひらサイズのため、可愛い瓶やランタンなどに入れるだけでグッと素敵な間接照明に早変わりするところが人気の秘密とのこと。
廊下に沢山置いてフットライト風に、ガーデニング用の吊り下げ式の鉢を使用してペンダントライトにするだけでなく、本物のアロマキャンドルの中心をくり抜いてそこにLEDキャンドルを入れた”香りが楽しめる安全なキャンドル”にもリメイクすることができるのです。
しかも浴室で使用する際、本物のキャンドルであれば適度に換気をしなければ一酸化炭素中毒の危険性がありますが、LEDキャンドルであればその心配もなし。瓶に入れて密封したLEDキャンドルであれば、水がかかるバスタブ周辺にも置けるなど、場所を選ばず使えるところも魅力的ではないでしょうか。
暖かさを感じさせるキャンドルの明かりは、寒くなるこれからの時期にぴったり。影をつくる照明づくりで、素敵なインテリアを演出してみませんか。